【深センIPO】セメントなど垂直輸送設備の杭州和泰機電、初値は公開価格を20%上回る56.17元

 セメントなどの垂直輸送設備を手掛ける杭州和泰機電(001225/深セン)が2月22日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格46.81元に対し、初値は20.00%高い56.17元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は同44.01%高の67.41元だった。  同社は1995年設立の民営企業で、2020年に株式会社化した。セメントなどの建材の垂直輸送設備の開発、設計、製造、販売を主業務としており、主な製品はチェーン式バケットエレベーター、ベルト式バケットエレベーターおよびその部品で、セメント建材、港、鉄鋼、化学工業などの分野向けに環境に優しく効率的なバルク材料の輸送ソリューションプランを提供している。また、中国の大手セメント企業のほか、東南アジア、中東、アフリカ、南北米など世界各地に顧客を持つ。中国国内の連続運搬設備製造業における売上ベースの市場シェアは21年で0.91%となっている。  22年12月期の売上高は4億9662万元(前期比2.94%減)、親会社株主に帰属する純利益は2億2087万元(同7.10%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が1億1500万〜1億2000万元(前年同期比2.89%減〜1.33%増)、親会社株主に帰属する純利益は3500万〜4000万元(同2.71%減〜11.19%増)。  新規上場に伴い調達予定の6億8836万元(約135億円)は、約76%の5億2072万元を年産300万個の大ピッチ輸送設備チェーンスマート製造プロジェクトに、約14%の9332万元を船荷降ろし用エレベーター研究開発・産業化プロジェクトに、約11%の7432万元をリフト設備技術研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
セメントなどの垂直輸送設備を手掛ける杭州和泰機電(001225/深セン)が2月22日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格46.81元に対し、初値は20.00%高い56.17元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は同44.01%高の67.41元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-02-22 18:00