オンラインゲーム大手・網易の２２年１２月期通期決算は増収増益、クラウドミュージック事業が好調

　中国のオンラインゲーム大手、網易＜ネットイース＞（０９９９９／香港）が２月２３日、２０２２年１２月期通期の決算を発表した。前期比で増収増益となった。 　２２年１２月期通期の売上高は９６４億９５８０万人民元で、前期の８７６億６００万元を１０．１４％上回った。事業別ではゲームおよび関連付加価値サービスが７４５億６６５０万元（同９．９５％増）、辞書アプリなどオンライン教育事業の「有道」事業が５０億１３２０万元（同６．３７％減）、クラウドミュージックが８９億９２２０万元（同２８．５０％増）、イノベーションおよびその他事業が７９億２３９０万元（同６．５８％増）となった。 　ゲームおよび関連付加価値サービスの売上高全体に占めるオンラインゲームの割合は９２．５％で前期の９２．６％とほぼ同水準だった一方、スマートフォンゲームの割合は６７．０％で前期より３．４ポイント低下。フラッグシップ製品である「夢幻西遊」パソコン版、「永劫無間」などのゲームクライアントの売上貢献度が高まった。「有道」では中国本土の義務教育段階を対象とした科目別課外教育事業を停止したことで売上が減少した。 　クラウドミュージックではソーシャルエンターテインメントサービスの売上が増加するとともに、コスト管理が改善したことで収益性が大きく向上。イノベーションおよびその他事業では売上が増加した一方で広告事業の売上総利益が減少した。 　２２年１２月期通期の会社株主に帰属する純利益は２０３億３７６０万元で、前期比２０．６５％の増加となった。 　２３年の見通しについて同社は、「有道」やクラウドミュージックといったゲーム以外の事業も順調に成長を続けており、高い開発力を活かして高い創造性と品質を備えたコンテンツを携え、国際市場を積極的に開拓してさらに大きな価値を創出するとしている。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）