セメントメーカーの東呉水泥、22年12月期は未曾有のセメント需要低下で赤字転落へ

江蘇省のセメント生産企業、東呉水泥(00695/香港)が2月23日、2022年12月期通期の業績予告を発表し、純損益が赤字に転落する見通しを示した。
22年12月期通期の会社株主に帰属する純損益は4307万香港ドルの赤字で、4654万ドルの黒字だった前期から一気に赤字に転落した。
赤字転落の要因について同社は、22年に新型コロナ感染拡大によって再三の生産停止が発生したこと、不動産市場価格の底値状態が続いていること、経済の下向き圧力が強まり続けていることなどのネガティブな要素が重なり、セメント需要にかつてないほどの「断崖的」な低下が発生したと説明している。
また、セメント市場の需要低迷により中国国内のセメント市場価格も暴落した一方で、セメント生産に必要な石炭の価格が年初に高騰したまま年末に至ったため、収益性が大きく低下した。
22年1〜6月期の売上高は2億332万ドル(前年同期比25.66%減)、会社株主に帰属する純損益は1866万ドルの赤字(前年同期は3073万ドルの黒字)。21年12月期の売上高は5億8946万ドル(前期比5.57%増)、会社株主に帰属する純損益は4654万ドルの黒字(同23.55%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
江蘇省のセメント生産企業、東呉水泥(00695/香港)が2月23日、2022年12月期通期の業績予告を発表し、純損益が赤字に転落する見通しを示した。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-02-24 23:45