果汁製品の森美集団ＨＤ、２３年６月期半期決算は減収も赤字は縮小

　オレンジジュースなど果汁製品の生産、販売を手掛ける森美集団ＨＤ（００７５６／香港）が２月２４日、２０２３年６月期の中間決算を発表した。前年同期比で売上高が約２５％減少する一方で、赤字額が約５０％減少した。 　２２年７〜１２月期の売上高は１４６０万人民元で前年同時期の１９６３万元から２５．６０％減少した。主に新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中国や香港での売上が低迷したほか、マレーシアでの売上が大きく減少したことが響いた。また、海外メーカーとの競争が激化していることも売上減に繋がっているとした。 　売上総利益は前年同時期の２０９万元から４６．２８％減少して１１２万元となり、売上総利益率は７．７％と前年同時期の１０．７％から３．０ポイント低下して収益性が悪化した。 　一方で、流通コストは２００万元で前年同時期の４６１万元から５６．５％減少したほか、一般管理費も１２０５万元で前年同期比３９．０％減、資金調達コストも５２２万元で同５８．５％減となったことから、当期純損益は１６０７万元の赤字で前年同時期の３２７３万元から赤字額が５０．８８％減少した。 　同社は当期について「厳しい時期を経験した」と振り返るとともに、世界経済の先行きが不透明な中で２３年の商業環境も試練に満ちているとした。そのうえで、新製品の開発、販売ネットワークの拡大、製品ラインナップの多元的な発展に取り組み、業績の向上を目指す姿勢を示している。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）