【深センIPO】自動車用プレス部品のジョ州多利汽車科技、初値が公開価格を約20%上回る74.24元

自動車用プレス部品や金型を製造するジョ(さんずいに除)州多利汽車科技(001311/深セン)が2月27日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格61.87元に対し、初値は19.99%高い74.24元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.00%高の89.09元だった。
同社は2010年設立の民営企業で、19年に株式会社化した。自動車プレス部品および関連金型の開発、生産、販売を主業務としている。高い金型設計開発力、自動化生産力などを生かして上海汽車や第一汽車系のメーカーに加え、テスラや理想汽車、蔚来汽车といった電気自動車(EV)メーカーに製品を供給。同社が製造する各部品の22年1〜6月期における乗用車市場シェアは、フロントサイドメンバーが3.93%、リアサイドメンバーが1.29%、ラジエーターアセンブリが3.65%などとなっている。
22年12月期の売上高は33億5500万元(前期比21.03%増)、純利益は4億4533万元(同15.50%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高は8億5200万〜9億4200万元(前年同期比15.94〜28.14%増)、親会社株主に帰属する純利益は1億1300万〜1億2400万元(同10.32〜21.93%増)。
新規上場に伴い調達予定の20億2668万元(約397億円)は、約24%の4億9114万元を本社の自動車部品自動化工場プロジェクトに、約19%の3億8362万元を子会社である常州達亜汽車零部件有限公司の自動車部品生産プロジェクトに、約12%の2億4938万元を子会社である昆山達亜汽車零部件有限公司のバッテリートレー・プレス部品生産プロジェクトに、約18%の3億6601万元を子会社である塩城多利汽車零部件有限公司の自動車部品製造プロジェクトに、約12%の2億3652万元を子会社である昆山達亜汽車零部件有限公司のプレス生産ライン技術改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
自動車用プレス部品や金型を製造するジョ(さんずいに除)州多利汽車科技(001311/深セン)が2月27日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格61.87元に対し、初値は19.99%高い74.24元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.00%高の89.09元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-02-27 18:45