理想汽車、22年12月期通期は70%近い増収も赤字が大きく膨らむ

中国の新興電気自動車(EV)メーカーの理想汽車(02015/香港)が2月27日、2022年12月期通期の決算報告を発表した。売上高が前期比で70%近く増加した一方で、赤字額が6倍以上にまで膨らんだ。
22年12月期の売上高は452億8681万元で、前期の270億977万元から67.67%増加した。このうち車両販売の売上高は441億643万元で前期比68.80%増だった。22年7〜9月期に納品を開始した理想L7シリーズが売上を大きく後押しした。一方、売上総利益は87億9045万元(同52.57%増)に留まり、売上総利益率は前期の21.3%から19.4%と1.9ポイント減少した。
また、研究開発費は従業員および従業員報酬の増加、新車種と技術の開発活動活発化によって前期の32億9000万元から2.06倍の67億8000万元にまで増加した。運営支出、事業支出も大きく増加しており、当期の純損益は20億3234万元の赤字となって前期の3億2145万元から赤字額が6.32倍に増えた。
同社は22年に前年比47.2%増となる13万3246台の納車を実現した。23年の展望について同社は6人乗りフラッグシップSUVのL9、6人乗りラグジュアリーSUVのL8が好調を持続し、5人乗りの新型ミドルサイズSUVであるL7の発売により、家庭用SUV市場シェアのさらなる上昇に自信を見せている。また、販売ネットワークのさらなる拡大のほか、高圧EVモデルの発売に向けて高圧急速充電ネットワークの構築を推進するとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の新興電気自動車(EV)メーカーの理想汽車(02015/香港)が2月27日、2022年12月期通期の決算報告を発表した。売上高が前期比で70%近く増加した一方で、赤字額が6倍以上にまで膨らんだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-02-27 20:00