亜洲水泥中国、22年12月期通期は純利益が約80%減の4.24億元

 台湾のセメント大手・亜洲水泥(アジアセメント)の中国事業会社、亜洲水泥(中国)HD(00743/香港)が3月3日、2022年12月期通期の決算を発表した。前期に比べて売上高が減少するとともに、大幅な減益となった。  22年12月期の売上高は96億1433万人民元で、前期の117億5590万元から18.22%減少した。このうち、セメントが77億9074万元(前期比24.86%減)、クリンカーが11億8083万元(同68.32%増)、レディーミクストコンクリートが2億5270万元(同22.95%減)などとなっている。当期は新型コロナの影響や、夏場の高温に伴う電力供給制限などによって製品の販売量が低下するとともに平均売価も前期より下落した。  また、販売量と平均売価の低下に加えて製造に必要な石炭のコストが上昇したことから売上同利益率が前期の31%から18ポイント減の13%と大きく低下して収益性が悪化した。これにより、純利益は4億2400万元で前期の18億2130万元から76.72%の大きな減少となった。  同社が22年に生産したクリンカーは2363万トンで、前年から3.5%減少。クリンカーとセメントの合計販売量は2798万トンで、前年に比べて5.2%少なかった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
台湾のセメント大手・亜洲水泥(アジアセメント)の中国事業会社、亜洲水泥(中国)HD(00743/香港)が3月3日、2022年12月期通期の決算を発表した。前期に比べて売上高が減少するとともに、大幅な減益となった。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-03-04 23:15