【上海IPO】光安定剤大手の宿遷聯盛科技、初値は公開価格を20%上回る15.42元

 光安定剤メーカーの宿遷聯盛科技(603065/上海)が3月21日、上海証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格12.85元に対し、初値は20.00%高い15.42元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同43.97%高の18.50元だった。  同社は2011年設立の民営企業で、18年に株式会社化した。江蘇省宿遷市に本社を構え、高分子材料の劣化防止助剤およびその中間体の研究開発、生産、販売を主業務としている。世界トップクラスの光安定剤メーカーであり、調査会社マーケッツ・アンド・マーケッツ社のデータによれば、21年における同社光安定剤製品の世界市場シェアは約13%、ヒンダードアミン系光安定剤の世界市場シェアは約19%となっている。  22年12月期の売上高は17億9236万元(前期比3.36%増)、親会社株主に帰属する純利益は2億4633万元(同5.21%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が4億3000万〜5億3000万元(前年同期比10.29減〜10.57%増)、親会社株主に帰属する純利益は5700万〜6700万元(同15.47〜28.09%減)。  新規上場に伴い調達予定の4億6662万元(約90億円)は、光安定剤、重合禁止剤および重要中間体などの製品生産ライン建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
光安定剤メーカーの宿遷聯盛科技(603065/上海)が3月21日、上海証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格12.85元に対し、初値は20.00%高い15.42元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同43.97%高の18.50元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-03-21 17:45