サイジニアグループがアドインテとリテールメディア構築で業務提携

　サイジニア＜６０３１＞のグループ会社で、ＥＣ商品検索・レビュー・ハッシュタグ・ＯＭＯソリューションを開発販売するコマースとＣＸのリーディングカンパニーであるＺＥＴＡは３月２８日、ＩＯＴとＡＩを活用し流通小売業・メーカー向けＤＸ支援、リテールメディア開発、運用を行うアドインテ（京都府京都市）とリテールメディアにおける共同事業展開に向けて提携したと発表した。国内トップクラスのリテールメディア構築支援の実績を持つアドインテとの提携により、広範囲のリテールメディア領域をカバーして配信・運用・分析が行える共同事業を展開すべく、顧客の獲得や新サービスの開発等を両社で強化して進めていく計画だ。 　リテールメディアとは、小売事業者が運営するＥＣサイトや店舗アプリ、リアル店舗の店頭に設置されているデジタルサイネージなど、小売事業者が提供している様々なメディアの総称。ＥＣの拡大・３ｒｄ　Ｐａｒｔｙ　Ｃｏｏｋｉｅの規制が進む中において、新たなメディアとして世界的に急成長している。リテールメディアは、２０２４年には米国における広告費が６１１億５０００万ドルに達する見込みと予測され、日本国内においても各企業の取り組みが活発化している。 　ＺＥＴＡでは、主力製品であるＥＣ商品検索・サイト内検索エンジン「ＺＥＴＡ　ＳＥＡＲＣＨ」の技術を活用し、検索クエリをもとに広告を表示するエンジンとしてサイト内広告最適化エンジン「ＺＥＴＡ　ＡＤ」を２０１５年６月にリリース。２０１９年４月にはプロモーションサーチに対応するなど、機能を進化させている。 　また、グループ会社であるデクワスは、広告配信基盤の強みや運用の知見を活かした検索連動型広告ソリューション「デクワス．ＬＩＳＴＩＮＧ」を２０２２年７月に発表するなど、サイジニアグループとしてリテールメディア向けのサービスを拡充している。 　アドインテとの提携によって生まれる具体的なサービス内容・導入事例は、今後改めてプレスリリースの形式にて発表していくとしている。 　ＺＥＴＡが提供する「ＺＥＴＡ　ＣＸシリーズ」は、ＥＣ商品検索・サイト内検索エンジン「ＺＥＴＡ　ＳＥＡＲＣＨ」、レビュー・口コミ・Ｑ＆Ａエンジン「ＺＥＴＡ　ＶＯＩＣＥ」、ハッシュタグ活用エンジン「ＺＥＴＡ　ＨＡＳＨＴＡＧ」、ＯＭＯ・ＤＸソリューション「ＺＥＴＡ　ＣＬＩＣＫ」をはじめとする７つのラインナップで、高度なデータ分析・マッチングの技術によって、さらなる良質な購買体験を実現している。大手ＥＣサイトなどへの導入が続いている。 　アドインテは、ＩｏＴとＡＩを活用して、オフラインのタッチポイントより収集したデータから店舗や顧客の分析を行い、オンラインデータとオフラインデータの統合によって、広告販促プロモーションを一気通貫で提供しているリテールテックベンチャー。独自開発したＩｏＴ端末などを活用し、オンライン・オフライン全てのユーザータッチポイントをデータ化することで、流通総額国内最大規模のリテールメディアＤＭＰ（データ・マネジメント・プラットフォーム）事業を展開している。（図版は、ＺＥＴＡとアドインテの共同事業展開のイメージ。提供：サイジニアグループ）