希土類磁石大手の江西金力永磁科技、新エネ車向け需要拡大で22年12月期は大幅な増収増益に

 中国の希土類磁石大手、江西金力永磁科技(06680/香港)が3月31日、2022年12月期通期の決算を発表し、大幅な増収増益となったことを明らかにした。  22年12月期通期の売上高は71億6518万元で、前期の40億8007万元から75.61%増加した。ネオジム磁石の販売量が1万2040.56トンで前期より12.4%増えたことに加え、希土類原材料の価格上昇に伴ってネオジム製品の平均売価も前期より増加した。また、希土類磁石廃棄物の販売などによるその他事業の売上高が10億8240万元で同3.45倍と大きく伸びている。  製品の利用分野別では新エネルギー自動車および自動車部品が28億8908万元(前期比2.75倍)と大きく伸びて全体的な売上高の大幅増を牽引した。当期の新エネ車モーター磁石製品販売量は新エネ車約286万台で、同時期の世界における新エネ車販売台数1009万1200台から計算した同製品の市場シェアは約28%となる。また、省エネ型インバーターエアコンも18億3222万元(同30.86%増)と好調だったが、風力発電機は7億1814万元で同19.05%の減少となった。  売上総利益率は原材料価格上昇などにより前期の22.42%から6.24ポイント下がって16.18%だった。研究開発費用はテスト用の原材料費用などが著しく増えたことで前期比2.11倍の3億3750万元だった。  当期純利益は7億458万元で、前期の4億5397万元から55.20%増となった。親会社株主に帰属する純利益は7億268万元(前期比55.04%増)、1株あたり純利益(EPS)は0.84元で前期より0.19元増加した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の希土類磁石大手、江西金力永磁科技(06680/香港)が3月31日、2022年12月期通期の決算を発表し、大幅な増収増益となったことを明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-03-31 23:30