Ｈ型鋼製造大手の中国東方集団、２２年１２月期の売上高は４８６億元で６．４％の減収

　中国の鉄鋼メーカー・中国東方集団ＨＤ（００５８１／香港）が２０２２年１２月期通期の決算を発表し、減収減益となったことを明らかにした。 　２２年１２月期の売上高は４８６億２０３３万人民元で、前期の５１９億５７５５万元から６．４％減少した。事業別の売上高は自社生産の鉄鋼製品が２８２億２０００万元（前期比１９．６％減）、電力設備販売が３２億８０００万元（同４．２６倍）、鉄鋼製品・鉄鉱石および関連材料の取引が１６８億２０００万元（同４．７％増）だった。製品別では主力製品のＨ型鋼が１５４億９７６万元（同１．３２％減）、鉄鉱石が１１３億３９３５万元（同１２．４７％減）、帯鋼および帯鋼類製品が９９億５６５９万元（同２６．９０％減）とそれぞれ減少している。 　売上減少の要因について同社は、経済成長の鈍化と新型コロナ感染拡大による鉄鋼需要の低下で販売量と平均売価がいずれも低下したことを挙げた。鉄鋼製品の販売量は７４０トン（同１０．１％減）で、このうち自社生産の鉄鋼製品が７１０万トン（同１０．９％減）だった。 また、売上総利益は１７億５３００万元で同５７．２％減となり、特に自社生産の鉄鋼製品が１１億８７００万元で同６７．５％減だった。売上総利益率は前期の１０．４％から６．２ポイント低下して４．２％に留まった。 　当期純利益は８億１１３５万元で、前期の２５億４２７３万元から６８．０９％の大幅な減少となった。会社株主に帰属する純利益は８億７５０万元（同６７．６２％減）で、１株あたり純利益（ＥＰＳ）は前期の０．６７元から０．２２元に減少した。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）