中国生物製薬の22年12月期決算、コロナワクチン関連会社が赤字転落で大幅な減益に

 中国の医薬品メーカー、中国生物製薬(01177/香港)が3月31日、2022年12月期通期の決算を発表し、増収となった一方で純利益が約70%減少したことを明らかにした。  22年12月期通期の売上高は287億8041万人民元で前期の268億6135万元から7.14%増加した。種類別の売上高は抗腫瘍薬が91億8963万元(前期比14.3%増)、肝臓病用薬が38億4011万元(同15.4%増)、呼吸器系用薬が29億2226万元(同6.5%減)、外科用・鎮痛用薬が48億8177万元(同2.8%増)、心臓・血管用薬が26億9750万元(同7.8%増)、その他が52億4914万元(同2.5%増)だった。  当期純利益は50億261万元で、前期の166億1479万元から69.89%減少した。親会社株主に帰属する純利益は25億4357万元(前期比82.59%減)で、1株あたり純利益(EPS)は13.66元で前期から64.17元減少した。希薄化後EPSは12.15元(同61.11元減)。研究開発費用が42億5315万元で前期より15.66%増えたほか、前期は136億3079万元の黒字を計上していた関連会社および合弁会社の損益が、当期は1億5297万元の赤字となったことが影響した。これは主に新型コロナワクチンを開発した中国の製薬大手・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)によるもので、中国生物製薬は同社株式の15.03%を持つ。  なお、関連会社および合弁会社の損益を差し引いた場合、純利益は当期が51億5559元、前期が49億4188元で、前期比4.32%の増益となる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の医薬品メーカー、中国生物製薬(01177/香港)が3月31日、2022年12月期通期の決算を発表し、増収となった一方で純利益が約70%減少したことを明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,01177,hk
2023-04-01 14:45