【深センIPO】6日は創業板で光大同創新材料、安徽森泰木塑集団が公募開始

深セン証券取引所では4月6日、創業板で深セン光大同創新材料(301387/深セン)、安徽森泰木塑集団(301429/深セン)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
深セン光大同創新材料は1900万株を発行予定で、公募価格は58.32元。2012年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。コンシューマーエレクトロニクス向けの防護性製品、機能性製品の設計、生産、販売を主業務としている。防護性製品は衝撃、振動、圧力、粉塵、水分など、機能性製品は安定性、密封性や電磁遮蔽、絶縁などの作用を持ち、パソコン、スマートフォン、ウェアラブル端末などの製品やその部品に利用されている。レノボ、立訊精密などコンシューマーエレクトロニクス業界の著名企業を多く顧客に持つ。
22年1〜6月期の売上構成は、防護性製品が55.48%、機能性製品が41.68%。レノボをはじめとする顧客と長期的かつ安定した提携関係を築いていること、研究開発への投資に力を注ぎ高い研究開発能力を持つこと、カスタマイズ力の高い生産体制を備えていること、安定した品質を確保していることなどを強みとする一方で、先進的な生産設備や優秀な専門人材を充実させるための資金力に乏しいことがボトルネックとなっており、上場により調達する資金で生産、開発能力の強化を図る。
22年12月期売上高は9億9570万元(前期比0.03%増)、純利益は1億1371万元(同11.96%減)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が2億1000万〜2億5800万元(前年同期比11.11%減〜9.20%増)、純利益は2380万〜3010万元(同14.34%減〜8.33%増)。
安徽森泰木塑集団は2956万株を発行予定で、公募価格は28.75元。06年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。高性能な合成木材(WPC)、高分子樹脂に炭酸カルシウムなどの無機フィラーと少量のセルロースを加えた新型材料および製品の開発、設計、生産、販売を主業務としている。WPC、新型材料はいずれも廃プラスチックや廃材などから生産できる環境に優しい材料として注目されており、世界的な環境保護志向の強まりに伴ってニーズも高まっている。製品は主に屋外設備、建築装飾、インテリア、緑地整備、観光施設・設備などの分野に利用されており、将来的には農業、環境保護、包装・物流、高速道路・鉄道、自動車、玩具、船舶、軍需工業などさらに広い分野への応用も期待される。
22年1〜6月期の売上構成は、高性能WPCが59.23%、新型材料が35.60%となっている。高性能WPCの世界市場シェアは19年が0.92%、20年が0.90%、21年が1.28%。欧米に比べて中国ではまだPWCの普及が進んでいないため、中国市場には今後大きな成長の余地が残されている。中国での普及が進むにつれて、国産製品となる同社の市場シェアが今後大きく上昇する可能性もある。
22年12月期の売上高は8億2071万元(前期比10.26%減)、純利益は8357万元(同19.78%減)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が2億1588万元(前年同期比18.85%減)、純利益は1999万元(同6.25%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所では4月6日、創業板で深セン光大同創新材料(301387/深セン)、安徽森泰木塑集団(301429/深セン)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-04-05 21:15