【北京IPO】硝酸および硝酸塩製造の山東華陽迪爾化工が6日に公募開始、3000万株発行予定

 北京証券取引所への上場をめざす、山東華陽迪爾化工(831304/北京)が4月6日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3000万株を発行予定で、公募価格は3.98元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。  同社は2001年設立で、14年に株式会社化した。硝酸および硝酸カリウム、硝酸マグネシウム、硝酸系水溶肥料などの製品の研究開発、生産、販売を主業務とする。製品は光熱発電および貯蔵エネルギー、化学工業、化学肥料、軍需工業、電子部品製造などの分野に用いられている。年産13万5000トンの硝酸生産装置を持っており中国国内の主要な硝酸供給業者の1つとなっているほか、同規模の生産装置をもう1基建設中である。国家規格を上回る高品質な濃硝酸製品を生産できるほか、レアアース、電子、試薬などのハイエンド産業のニーズに応えうる高純度な希硝酸製品を生産する。また、川下分野である硝酸カリウムなどの製品技術体系を確立することで競争力をさらに高めている。  22年1〜6月期の売上構成は、硝酸が35.33%、硝酸カリウムが59.61%、硝酸マグネシウムが5.06%となっている。中国国内では比較的早い時期より硝酸およびその川下分野製品の研究開発、生産、販売を手掛けていることで中国国内の業界をリードする技術力を持っていること、排ガスの放出や粉塵の回収といった環境保護管理を徹底するとともに、安全な生産管理体制を整備していること、高純度、高品質な硝酸製品を提供可能であること、中国国内でも最大規模の硝酸、硝酸カリウム市場を持つ山東省を主拠点とし、豊富な顧客リソースを持っていることなどを強みとする。一方で、ほかの大型化学工業企業に比べて主力製品の品種が少なく、硝酸および硝酸塩製品に集中していることなどがボトルネックとなっている。  22年12月期の売上高は8億3101万元(前期比63.92%増)、純利益は6994万元(同2.24倍)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
北京証券取引所への上場をめざす、山東華陽迪爾化工(831304/北京)が4月6日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3000万株を発行予定で、公募価格は3.98元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-04-05 21:45