【上海IPO】各種高性能センサー製造の南京高華科技が7日に公募開始、3320万株を発行予定

上海証券取引所の科創板への上場を目指す、南京高華科技(688539/上海)が4月7日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3320万株を発行予定で、公募価格は38.22元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2000年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。信頼性の高いセンサーおよびセンサーネットワークシステムの研究開発、設計、生産、販売を主業務としている。圧力、加速度、温度・湿度、位置などの各種センサーや、各種センサーを統合するネットワークシステムを生産、提供する。月面探査や測位システム、宇宙ステーション建設などの宇宙航空分野、情報化装備や次世代戦闘機などの兵器分野、高速鉄道列車などの軌道交通分野、施設内の健康モニタリングシステムなどの冶金分野で幅広く利用されている。
22年1〜6月期における売上構成は高信頼性センサーが89.98%、センサーネットワークシステムが10.02%となっている。中国国内の業界において技術面でリードしており、中国政府の科技部、工業情報化部のほか、江蘇省、南京市の科学技術、工業当局によるさまざまなセンサー研究開発プロジェクトに参加してきた。技術力の高さ、軍需工業中央企業グループ傘下企業、中車集団、宝武集団、三一集団など大型工業企業グループを数多く顧客に持つこと、軍事分野で利用可能な高品質な製品を提供できることなどを強みとする一方で、同業界の国際著名企業に比べると市場シェアが低く、事業規模拡大や国際市場開拓が待たれること、より高性能、高品質な各種センサーを開発するためにセンサー用半導体チップの自己開発を加速する必要があることなどをボトルネックとしている。
22年12月期の売上高は2億7564万元(前期比21.74%増)、純利益は4259万元(同18.78%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が6000万〜6500万元(前年同期比18.67〜28.56%増)、純利益が1250万〜1400万元(同13.11〜26.69%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板への上場を目指す、南京高華科技(688539/上海)が4月7日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3320万株を発行予定で、公募価格は38.22元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-04-06 19:00