【上海IPO】電源用半導体チップの上海南芯半導体科技、初値は公開価格を35.03%上回る54元

 上海南芯半導体科技(688484/上海)が4月7日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格39.99元に対し、初値は35.03%高い54.00元だった。終値は同48.41%高の59.35元だった。  同社は15年設立の民営企業で、21年に株式会社化した。アナログチップおよび組込みチップの研究開発、設計、販売を主業務としており、電源およびバッテリー管理分野の顧客にソリューションプランを提供する。製品は主にスマートフォンやノート・タブレットパソコン、電源アダプター、ウェアラブルデバイス、蓄電池、電動工具、車載デバイスなどに利用される。チャージポンプ管理チップの出荷量は世界トップ、昇降圧充電管理チップの出荷量は世界2位、中国トップ。  22年12月期の売上高は13億78万元(前期比32.17%増)、純利益は2億4620万元(同0.89%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が2億6000万〜3億2000万元(前年同期比23.92〜38.18%減)、純利益は3000万〜4500万元(同64.86〜76.57%減)。  新規上場に伴い調達予定の16億5799万元(約318億円)は、約28%の4億5686万元を高性能充電管理・バッテリー管理チップ研究開発・産業化プロジェクトに、約14%の2億2717高集積度AC−DCチップユニット研究開発・産業化プロジェクトに、約20%の3億3484万元を自動車電子用チップ研究開発・産業化プロジェクトに、約19%の3億910万元をテストセンター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海南芯半導体科技(688484/上海)が4月7日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格39.99元に対し、初値は35.03%高い54.00元だった。終値は同48.41%高の59.35元だった。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,ipo,688484,sh
2023-04-07 17:45