【上海IPO】半導体用結晶育成装置の南京晶昇装備が11日に公募開始、3459万株発行予定

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、南京晶昇装備(688478/上海)が4月11日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3459万株を発行予定で、公募価格は32.52元。公募終了後速やかに上場する見込みだ。  同社は2012年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。半導体製造用結晶育成装置の研究開発、生産、販売を主業務としており、単結晶シリコン炉、炭化ケイ素単結晶炉、単結晶サファイア炉などカスタマイズ結晶育成装置を提供する。12インチ半導体用単結晶シリコン炉の開発、量産を実現しており、中国最大級の半導体向けシリコンメーカーである上海珪産業集団と安定した提携関係を築いている。ほかにも多くの中国国内の半導体メーカーを顧客に持つ。  従来の8インチから12インチのシリコンウエハーが世界の主流となる中、同社の12インチ半導体用単結晶シリコン炉の中国国内市場シェアは12%前後。海外メーカーがシェアの約70%を占める中で一定の地位を確保している。また、炭化ケイ素結晶育成装置の中国国内市場シェアは28%前後で、業界をリードしている。  22年12月期の売上高は2億2199万元(前期比13.89%増)、純利益は3454万元(同26.47%減)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が3750万〜4500万元(前年同期比2.62〜3.15倍)、純利益が100万〜500万元(同2.22〜3.10倍)。  なお、公募価格が同業種上場企業の平均的な株価収益率(PER)を上回る水準に設定された場合、投資リスクに関する公告を発表して公募開始を3週間延期する可能性がある。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板への上場を目指す、南京晶昇装備(688478/上海)が4月11日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3459万株を発行予定で、公募価格は32.52元。公募終了後速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-04-08 20:45