【深センIPO】南昌鉱機集団と浙江海森薬業が上場、いずれも初値が公開価格を大きく上回る

 南昌鉱機集団(001360/深セン)、浙江海森薬業(001367/深セン)が4月10日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。  南昌鉱機集団の初値は、公開価格15.38元を75.55%上回る27.00元だった。終値は同83.03%高の28.15元だった。  同社は2003年設立の民営企業で、21年に株式会社化した。砂や石、金属鉱山用の破砕、ふるい分け設備の研究開発、設計、生産、販売、関連サービス提供を主業務としている。製品はこれまでに三峡ダム工事などの国家重点建設プロジェクトに導入されてきたほか、中国電建などの大型エンジニアリング企業、中国建材など大手建材企業、鞍鋼集団などの大手鉱業企業、仏セメントメーカー・ラファージュなどの国際企業のサプライチェーンに組み入れられてきた。  22年12月期の売上高は8億6366万元(前年同期比19.10%増)、純利益は1億2565万元(同12.27%増)。23年1〜3月期の売上高は1億2900万〜1億5700万元(前年同期比2.31%減〜18.89%増)、純利益は1100万〜1500万元(同19.97%減〜9.13%増)。  新規上場に伴い調達予定の11億5411万元(約222億円)は、約52%の5億9738万元を高性能スマート破砕機重要部品産業化プロジェクトに、約35%の4億629万元をスマート生産改造・建設プロジェクトに、約13%の1億5043万元を総合技術ビル建設・スマート運営維持プラットフォーム建設プロジェクトに用いる。  浙江海森薬業の初値は、公開価格44.48元を46.13%上回る65.00元だった。終値は同68.35%高い74.88元まで上昇した。  1998年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。化学薬品の原料薬および中間体の研究開発、生産、販売を主業務とする。消化器系、解熱鎮痛系、心血管系の原料薬を主とし、抗うつ系、抗菌系、抗ウイルス系、非ステロイド抗炎系などの原料薬・製剤の生産体系を持つ。中国国内におけるスクラルファート、アトルバスタチンなどの主要メーカーで、世界市場でも比較的高い市場シェアを持つ。  22年12月期の売上高は4億2277万元(前期比8.69%増)、純利益は1億669万元(同13.50%増)。23年1〜3月期の売上高は1億500万〜1億1500万元(前年同期比12.77〜23.51%増)、純利益は2450万〜2650万元(同0.53〜8.74%増)。  新規上場に伴い調達予定の6億46万元(約115億円)は、約53%の3億2000万元を年産200トンのアトルバスタチンなど原料薬生産ライン改良プロジェクトに、約19%の1億1546万元を研究開発センター・総合オフィスビル建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
南昌鉱機集団(001360/深セン)、浙江海森薬業(001367/深セン)が4月10日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-04-10 19:15