日本茶が「ジャパン・ブランド」で海外市場に活路、輸出量増で積極的PR案も続々=中国報道

 海外市場で中国茶と熾烈(しれつ)な競争を繰り広げている日本茶について、中国メディアの中研網は26日、日本がブランド力を高め、PR活動を行うことで日本茶の海外における競争力を高めようとしていると報じた。  記事は、日本茶業中央会が2015年にイタリアで開かれる「ミラノ国際博覧会」で日本茶をPRする準備を進めていることを紹介し、「日本茶と他国産緑茶の違いや、日本者の健康に対する効能、茶会などの茶文化について説明する予定」だと伝えた。また、日本茶業中央会は簡易的な茶室を設置して日本式のお茶の入れ方の説明を検討していることも合わせて紹介した。  記事ではまた、静岡市に本部を置く日本茶輸出組合が、14年11月に台湾の茶業団体向けに試飲会を開催する予定であることも伝え、「抹茶を原料とした菓子類の紹介」を計画していることや、「菓子分野の専門家を招き、飲み物以外での茶の用途についても紹介する予定だ」と報じた。  ほかにも、茨城県境町にある茶の栽培・販売を手掛ける野口徳太郎商店が、茶を用いた料理や飲み物を考案・製作する専門スタッフ「茶ティシエ」を育成する専門機関の設立を準備していることも伝えている。  記事は、お中元とお歳暮といった贈り物として日本茶が使われなくなっていると指摘、そうした背景もあって日本茶の単価が下がり続けていると論じた。さらに日本国内での販売が低迷するなか、日本茶の生産者は海外市場に活路を見出しており、2013年の日本の緑茶の輸出量は前年比25%増の2942トンにのぼり、5年前と比較して73%増となっていると報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
海外市場で中国茶と熾烈(しれつ)な競争を繰り広げている日本茶について、中国メディアの中研網は26日、日本がブランド力を高め、PR活動を行うことで日本茶の海外における競争力を高めようとしていると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-04-30 14:45