長城汽車の２３年１〜３月期は生産・販売ともに前年同時期を２０％以上下回る、ＥＶブランドも低調

　中国の自動車大手・長城汽車（０２３３３／香港、６０１６３３／上海）が４月１０日、２０２３年３月度の生産、販売データを発表した。生産、販売共に前年同時期を約１０％下回った。 　２３年３月の販売台数は９万２４０台で、前年同月の１０万９３０台から１０．５９％減少した。生産台数も９万４０４３台で、前年同月の１０万３９５７台から９．５４％の減少となった。ブランド別では主力ブランドであるＳＵＶのハヴァル（哈弗）が販売４万７４１９台（同１３．０５％減）、生産５万１６４９台（同１０．１１％減）、ラグジュアリーＳＵＶのＷＥＹが販売１２７５台（同７３．１９％減）、生産１３１０台（同７３．１３％減）、電気自動車（ＥＶ）のＯｒａ（欧拉）が販売９６１５台（同３２．５９％減）、生産９２７７台（同３５．７１％減）と低調だった。 　一方で、長城ピックアップトラックは販売１万９９８１台（同８．２７％増）、生産１万９８１８台（同１０．４９％増）、ハイエンドＳＵＶのＴＡＮＫ（坦克）は販売１万１９５０台（同３３．９４％増）、生産１万１９８９台（同２９．５４％増）と生産台数を増やしている。 　１〜３月の累計では販売が２１万９９６８台で前年同時期の２８万３５００台から２２．４１％減、生産が２２万４０８６台で前年同時期の２８万５９０６台から２１．６２％減と前年の業績を下回る状況が続いており、長城ピックアップが販売で同１３．６５％増、生産で同７．３２％増となった以外は全てのブランドが前年同期比で販売、生産いずれもマイナスとなった。 　なお、２３年３月の海外販売台数は２万２２９３台で、１〜３月の累計販売台数は５万１９７５台となった。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）