【北京ＩＰＯ】ギア・クラッチ製造の重慶市旺成科技、初値は公開価格を６．５１％上回る５．８９元

　ギア、クラッチなどを製造する重慶市旺成科技（８３０８９６／北京）が４月１９日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格５．５３元に対し、初値は６．５１％高い５．８９元だった。終値は公開価格と同値の５．５３元だった。 　同社は１９９９年設立の民営企業で、２０１１年に株式会社化した。ギア、クラッチ、伝動系摩擦材料の研究開発、生産、販売を主業務とする。ギアではホンダ、ヤマハ、不二越、米ＴＥＡＭ、イタリア・ピアッジョ、独フォイトといった世界的に有名なメーカーを顧客に持つ。主にバイクの伝動系統に用いられており、今後自動車、建設機械、農業用機械などの分野も開拓する方針だ。 　２２年１２月期の売上高は３億２１５４万元（前期比６．０６％減）。親会社株主に帰属する純利益は３６６８万元（同１．８１％減）。 　新規上場に伴い調達予定の２億６０００万元（約５１億円）は、約４６％の１億２０００万元を新エネルギー自動車高精度伝動部品生産ライン建設プロジェクトに、約１９％の５０００万元をクラッチのコア部品摩擦材料技術改良プロジェクトに、約１２％の３０００万元を高速低騒音伝動部品実験室プロジェクトに、約１２％の３０００万元をデジタル化工場技術改良プロジェクトに用いる。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）