【深センIPO】民営電力エンジニアリング技術サービスの杭州経緯信息技術が21日に公募開始、1500万株発行予定

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、杭州経緯信息技術(301390/深セン)が4月21日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1500万株を発行予定で、公募価格は37.7元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。  同社は2003年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。電力エンジニアリング技術サービス、地理情報データサービスを主業務としている。電力エンジニアリング技術サービスでは主に国家電網公司傘下企業、内モンゴル電力集団およびその子会社、中国電力建設集団付属電力設計院、各種行政機関、企業、新エネルギー発電企業などに対して発電、送電、変電、配電各セクションのコンサルティング、設計、施工サービスを提供する。地理情報技術サービスでは、中国聯通、中国電信などの通信事業者や電力会社向けにデータサービスや地理情報スマートアプリケーションサービスを展開する。  22年12月期における売上構成は、電力工事コンサルティング・設計事業が48.47%、電力工事建設事業が34.79%、地理情報データサービスが2.68%、地理情報スマートアプリケーションサービスが8.02%となっている。21年の中国国内電力エンジニアリング技術サービス市場シェアは0.11%だ。  重要インフラに関わる電力エンジニアリング技術サービス分野は長期間にわたり国有企業の独占状態にあったが、電力体制改革の推進と市場化レベルの向上、新たな情報技術の発展に伴い民営企業の参入が活発化している。国有企業の経営規模、影響力にはなおも遠く及ばないものの、専門性や民営企業ならではの敏捷性、柔軟性、高いサービス力で市場シェアのさらなる獲得を目指す。  22年12月期の売上高は4億3328万元(前期比23.03%増)、純利益は7476万元(同11.35%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、杭州経緯信息技術(301390/深セン)が4月21日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1500万株を発行予定で、公募価格は37.7元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,ipo,301390,sz
2023-04-20 23:30