北京金隅集団、２３年１〜３月期は若干の増収もコスト大幅増で赤字転落

　中国のセメント大手、北京金隅集団（０２００９／香港、６０１９９２／上海）が４月２７日、２０２３年１〜３月期（第１四半期）の業績報告を発表した。前年同時期に比べて若干の増収となった一方で、コストが大きくかさんで赤字転落した。 　２２年１〜３月期の売上高は２３４億８０３４万人民元で、前年同時期の２３０億８４２４万元から１．７２％増加した。一方で、当期純損益は８億４３１５万元の赤字で、前年同時期の１億６３８２元の黒字から大幅な赤字に転落した。親会社株主に帰属する純損益は３億３１６４万元の赤字（前年同時期は２億７５６７万元の黒字）、非経常損益を差し引いた純損益も５億１７２２万元（同１億７５２５万元の黒字）でいずれも赤字転落となっている。 　赤字転落の大きな要因は営業コストの増加だ。当期の営業コストは２１３億１３８６万元（同８．１４％増）と、売上高を大きく上回る増加率となり、販売費用や管理費用、研究開発費用などを含めた営業総コストは２４４億８１５６万元（同６．３８％増）で売上高を１０億元以上上回った。原料である石炭価格の高騰や輸送コストの上昇などが収益を大きく圧迫したようだ。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）