中国人が「件数と価格」ともに最大の買い手へ・・・米マンハッタン不動産市場=中国報道

中国メディアの銭江晩報は30日、中国マネーがニューヨーク・マンハッタンの不動産市場に流れ込んでいると、米CNBCなど複数の報道を引用し伝えた。クリミア危機の発生以降、ニューヨーク・マンハッタンの不動産を購入する外国人投資家として、中国人が最大の買い手になったという。
記事によれば、ロイター通信がニューヨーク市の物件について不動産仲介大手5社にアンケートを行ったところ、販売件数だけでなく販売価格においても「中国人が最高」と回答した。
仲介業者の1社は、ニューヨークの不動産を購入する中国人の特徴として、「中流層は150万ドル以下の不動産を購入することが多く、富裕層は1000万ドル以上の不動産を購入している」とし、その大半はあくまでも居住用として購入しており、投資目的で購入しているのは全体の1割ほどだと語った。
記事では、国外移住に関する手続き等を支援する僑外グループ・浙江支店の関係者が、中国人富裕層がマンハッタンで不動産を購入する理由として、「投資と元本の安全性」を挙げていることを紹介。さらに、「中国人富裕層の多くは中国国内での投資先が少ないと考えており、経済成長が鈍化するに伴い、彼らは国外への投資とリスク回避を行っている。資産価値が上昇せずとも、下落しないだけで安全と考えているようだ」と分析したとした。
また、記事が米フォーブス誌を引用して伝えたところによれば、「大手不動産会社SOHO中国の最高経営責任者である張欣氏が2013年に購入したマンハッタンの2600万ドルの豪邸は、ブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオなどのハリウッドスターや、サウジアラビアの王子と競売で競り勝った物件」だという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの銭江晩報は30日、中国マネーがニューヨーク・マンハッタンの不動産市場に流れ込んでいると、米CNBCなど複数の報道を引用し伝えた。クリミア危機の発生以降、ニューヨーク・マンハッタンの不動産を購入する外国人投資家として、中国人が最大の買い手になったという。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-04-30 16:30