内視鏡低侵襲診療機器メーカーの杭州安傑思医学科技が10日に公募開始、1447万株発行予定

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す内視鏡低侵襲診療機器メーカーの杭州安傑思医学科技(688581/北京)が5月10日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1447万株を発行予定で、公募価格は125.8元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。  同社は2010年設立の民営企業で、19年に株式会社化した。内視鏡低侵襲診療機器の研究開発、生産、販売を主業務とする。製品は主に止血クリップなどの止血閉合用、スネアや注射針などの内視鏡的粘膜切除・剥離術(EMR/ESD)用、生検鉗子などの生体組織診断用、内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)用に分かれており、内視鏡と組み合わせて用いられる。高い品質と優れた使用効果により、内視鏡低侵襲診療機器業界で高い知名度を持つ。中国国内では全国の主要都市にある1000以上の医療機関で同社の製品が使用されており、海外市場では米FDA、欧州CEなどの認証を取得、米国、ドイツ、イタリア、英国、韓国、オーストラリア、日本など40余りの国・地域向けに販売されている。  22年12月期の売上構成は、止血・閉合用が54.94%、EMR/ESD用が18.81%、生体組織診断用が12.93%、ERCP用が7.95%、診療機器用が5.37%となっている。22年の中国国内における止血クリップ市場シェアは販売数ベースで15.74%、スネアは5.43%、生検鉗子は3.12%となっている。また、内視鏡設備の国家規格作りにも積極的に参加している。  22年12月期の売上高は3億7111万元(前期比21.49%増)、純利益は1億4495万元(同38.32%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が8500万〜9000万元(前年同期比9.63〜16.08%増)、純利益が3000万〜3300万元(同7.14〜17.86%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板への上場を目指す内視鏡低侵襲診療機器メーカーの杭州安傑思医学科技(688581/北京)が5月10日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1447万株を発行予定で、公募価格は125.8元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-05-09 18:45