香港の非鉄金属メーカー利記ＨＤ、２３年３月期通期決算は赤字転落の見通し

　香港の非鉄金属加工企業である利記ＨＤ（００６３７／香港）が５月１２日、２０２３年３月期通期の業績予告を発表し、損益が赤字に転落する見通しを示した。 　業績予告によると、２３年３月期通期の会社株主に帰属する純損益が３８５０万〜５７７０万香港ドルの赤字で、前期の１８６５万ドルの黒字から赤字に転落する見通しを示した。 　赤字転落の要因について同社は、当期において亜鉛を始めとする金属価格が下落して売上総利益が低下したこと、中国を含む世界のマクロ経済状況が思わしくないことを挙げた。当期における非鉄金属の販売トン数が、前期に比べて約１７．４％減少した。２２年４〜９月期の中間報告によると、亜鉛価格は２２年４月の１トン当たり約４５００米ドルから９月末には約２８００ドルと４割近く低下した。 　２２年３月期通期の売上高は２５億４９７６万香港ドル（前期比３０．６３％増）、会社株主に帰属する純利益は１８６５万ドル（同１０．５１％増）。２２年４〜９月期の売上高は１３億４４９７万ドル（前年同期比４．８８％増）、会社株主に帰属する純損益は７００万ドルの赤字（前年同時期は８０４万元の黒字）。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）