騰訊ＨＤの２３年１〜３月期は前年同期比で約１０％の増収増益に

　中国のネットサービス大手、騰訊ＨＤ＜テンセント＞（００７００／香港）が５月１７日、２０２３年１〜３月期（第１四半期）の業績を発表し、前年同期比で増収増益となったことを明らかにした。 　２２年１〜３月期の売上高は１４９９億８６００万人民元で、前年同時期の１３５４億７１００万元から１０．７１％増加した。事業別では、オンラインゲームなどの付加価値サービス事業が７９３億３７００万元（前年同期比９．０７％増）、インターネット広告事業が２０９億６４００万元（同１６．５４％増）、フィンテックおよび企業向けサービスが４８７億１００万元（同１３．８７％増）。 　付加価値事業では国際市場でのオンラインゲーム収入が同２５％増の１３２億元と大きく増加。中国市場は同６％増の３５１億元だった。また、ＳＮＳ収入は同６％増の３１０億元で、微信（ＷｅＣｈａｔ）のショート動画配信機能「視頻号」の使用量が増加、１日あたりのアクティブクリエイターと動画アップ数が前年同時期の２倍以上となり、１万人以上のフォロワーを持つクリエイターの数も３倍以上になった。一方、長編動画プラットフォームの有料会員数は同９％減、サブスクリプション収入は６％減。音楽コンテンツのサブスクリプション収入は同３０％増と好調だった。 　当期純利益は２６３億９４００万元で、前年同時期の２３７億３３００万元から１１．２１％増加した。会社株主に帰属する純利益は２５８億３８００万元（同１０．３６％増）となっている。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）