決算集計速報ＰＡＲＴ１　決算で買われた株・売られた株は＝金山敏之

　３月期決算期企業の本決算発表がいよいよスタートしました。こうしたなか先週もＴＯＰＩＸ５００採用の３月期決算期企業で６０社が決算発表を行いました。そこで今回はＴＯＰＩＸ５００採用の３月期決算期企業を対象にその決算発表を早速集計してみました。その結果をみると２０１４年３月期の実績は会社計画を上回って着地する銘柄も目立ち、事前の予想を１割以上も上振れるものも少なからずみられましたが、２０１５年３月期予想は会社予想がコンセンサス予想に届かない銘柄が多くみられました。 　そして会社予想がコンセンサス予想に届かなかった銘柄のなかには決算発表後に株価が大きく下げるものもみられました。例えばＴＯＰＩＸ５００採用の３月期決算期企業で一番手として２１日に決算を発表した安川電機 <6506> や23日のＪＳＲ <4185> 、25日の資生堂 <4911> 、ホンダ <7267> などでは、会社予想がコンセンサス予想を下回り売られました。その一方で会社予想がコンセンサス予想を上回った日立化成 <4217> や富士電機 <6504> 、ネットワン <7518> のほか、会社予想こそコンセンサス予想に届かなかったものの大規模な自社株買いを発表したＮＴＴドコモ <9437> などが買われました。（執筆者：金山敏之　マネックス証券シニア・マーケットアナリスト　編集担当：サーチナ・メディア事業部）