【上海IPO】炭坑用無人化スマート採掘制御設備の北京天瑪智控科技、初値は公開価格を10.84%上回る33.54元

 炭坑用採掘制御設備メーカーの北京天瑪智控科技(688570/上海)が6月5日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格30.26元に対し、初値は10.84%高い33.54元だった。終値は同9.48%高の33.13元だった。  同社は2001年設立の国有企業で、21年に株式会社化した。炭坑の無人化スマート採掘制御技術および設備の研究開発、製造、販売、サービスを主業務とする。主な製品は、総合採掘自動化制御システム、油圧アーム制御システム、スマート液体供給ポンプ制御システムなどで、国家能源集団、山東能源集団、陝煤集団、中煤集団といった国有企業、省有企業などを顧客に持つ。22年の中国国内におけるS総合採掘自動化制御システム市場シェアが34.4%など、業界内において安定的な地位を確保している一方で、現状でスマート制御製品および技術は炭坑分野に特化しており、他分野への展開ができていないことが課題だ。  22年12月期の売上高は19億6828万元(前期比26.74%増)、純利益は3億9651万元(同6.83%増)。23年1〜3月期の売上高は4億6750万元(前年同期比10.59%増)、純利益は9344万元(同9.30%増)。  新規上場に伴い調達予定の20億元(約394万元)は、約26%の5億1641万元を新世代スマート化無人石炭採掘制御システム開発プロジェクトに、約18%の3億6224万元をスマート化無人石炭採掘設備のスマート工場建設プロジェクトに、約11%の2億1689万元をデジタル油圧バルブおよびそのシステム研究開発・産業化プロジェクトに、約31%の6億2146万元を高圧・高効率プランジャーポンプおよびそのスマート制御システム開発・産業化プロジェクトに、約14%の2億8298万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
炭坑用採掘制御設備メーカーの北京天瑪智控科技(688570/上海)が6月5日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格30.26元に対し、初値は10.84%高い33.54元だった。終値は同9.48%高の33.13元だった。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,ipo,688570,sh
2023-06-05 19:15