【上海ＩＰＯ】外科手術用動力装置の重慶西山科技、初値は公開価格を３１．０８％上回る１７８元

　外科手術用動力装置メーカーの重慶西山科技（６８８５７６／上海）が６月６日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格１３５．８０元に対し、初値は３１．０８％高い１７８．００元だった。終値は同４０．７９％高の１９１．１９元だった。 　同社は１９９９年設立の民営企業で、２０１５年に株式会社化した。低侵襲外科手術用医療機器向けの動力装置の研究開発、製造、販売を主業務としている。主に神経外科、耳鼻咽喉科、整形外科、乳腺外科など多くの診療科で利用されている。製品は中国国内の総合病院ランキング上位５０カ所のうち３９カ所で使用されており、高い評価を受けている。１９〜２１年の３年間における中国国内病院の手術動力装置公開調達総台数１７５３台のうち、同社が受注した台数は２９１台と全体の１６．６０％を占め、メドトロニックの１７．００％に次ぐ業界第２位。 　２２年１２月期の売上高は２億６２２７元（前期比２５．５８％増）、純利益は７５３５万元（同２２．６６％増）。２３年１〜３月期の売上高は２３５９万元（前年同期比５５．０６％増）、純利益は２３９４万元（同２．０６倍）。 　新規上場に伴い調達予定の６億６１２３万元（約１２９億円）は、約４４％の２億９１６８万元を手術用動力システム産業化プロジェクトに、約２８％の１億８２９１万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約７％の４６１６万元を情報化建設プロジェクトに、約１２％の８０４７万元をマーケティングサービスネットワーク改良プロジェクトに、約９％の６０００万元を流動資金の補充に用いる。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）