【上海IPO】電気設備検査測定サービスの西安高圧電器研究院が7日に公募開始、7914万株発行予定

上海証券取引所の科創板への上場を目指す、西安高圧電器研究院(688334/上海)が6月7日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。7914万株を発行予定で、公募価格は14.16元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2001年設立の国有企業で、21年に株式会社化した。電気分野の検査測定、計量、認証、技術コンサルティングサービスの提供、関連技術の研究、規格の制定・改定などを主業務としている。検査測定サービスでは、高圧スイッチ、碍子、避雷器、コンデンサー、変圧器、電子・電力設備、低圧電器などの各種送電、変電、配電設備をカバーしている。社内に国家高圧電器品質検査測定センター、国家碍子避雷器品質検査測定センターなど5つの国家級検査測定センターのほか、国家エネルギー送配電設備研究開発(実験)センターなど7つの国家級研究プラットフォーム、技術サービスプラットフォームを持つ。国内外の大型電気設備メーカー、国家電網、南方電網傘下の企業、機関などが主な顧客になっている。
22年12月期の売上構成は高圧スイッチ設備検査サービスが57.89%、その他電気設備検査サービスが34.94%、計量サービスが0.55%、認証サービスが0.17%、技術研究・技術コンサルティングが6.45%となっている。21年の中国電力検査測定機関の営業収入に占める同社の割合は4.65%となっており、電力検査分野で一定のシェアを確保している。突出した規格開発能力、総合的なサービス能力、1958年設立の研究機関を源流に持つブランド力の高さ、優れた人材群などを強みとする一方で、海外市場の開拓や国際規格制定の発言権強化に向けた国際的な影響力が低いことなどを課題としている。
22年12月期の売上高は5億2112万元(前期比16.54%増)、純利益は1億3035万元(同59.83%増)。23年1〜3月期の売上高は1億3564万元(前年同期比58.28%増)、純利益は3482万元(同3.54倍)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板への上場を目指す、西安高圧電器研究院(688334/上海)が6月7日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。7914万株を発行予定で、公募価格は14.16元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-06 20:00