【北京IPO】ピストンなど内燃機関部品の大連匯隆活塞が8日に公募開始、4300万株発行予定

 北京証券取引所への上場を目指す、大連匯隆活塞(833455/北京)が6月8日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4300万株を発行予定で、公募価格は3.15元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。  同社は2006年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。ピストン、シリンダーライナー、シリンダーヘッドなどの内燃機関用部品の設計、製造、販売を主業務としている。主に船用ディーゼルエンジン、鉄道車両用内燃機関、天然ガス圧縮機などの分野で利用されており、ピストン製品はドイツや日本の企業から認証を受けるなど、高い技術力を誇る。また、中国をはじめ米国、英国、フランス、ノルウェー、韓国、日本など世界各国の船級協会の認証も取得している。  22年12月期の売上構成はピストンが74.86%、シリンダーライナーが15.30%、その他が9.84%となっており、売上の大半をピストンが占めている。また、国内向けの販売が81.33%、国外向けが18.67%となっており、20〜22年における最大の顧客は中国中車集団およびその傘下企業・機関で全体の20%前後を占める。160ミリから560ミリと幅広いサイズのピストンおよびシリンダーライナー製品を提供できること、技術開発力の高さ、各分野における製造経験の豊富さ、中国中車を始めとする多くの中央企業傘下企業・機関を顧客に持ち、長期的に安定した関係を構築していることなどを強みとする一方で、設計開発レベルで先進国の企業と比べてなおも一定の差があることなどが課題となっている。  22年12月期の売上高は1億4106万元(前期比11.19%増)、純利益は3503万元(同2.98%増)。23年1〜3月期の売上高は3184万元(前年同期比11.74%増)、純利益は810万元(同10.24%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
北京証券取引所への上場を目指す、大連匯隆活塞(833455/北京)が6月8日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4300万株を発行予定で、公募価格は3.15元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-07 18:15