【深センＩＰＯ】山東省ＩＰＴＶ事業者の海看網絡科技が９日に公募開始、４１７０万株発行予定

　深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、海看網絡科技（３０１２６２／深セン）が６月９日、新規公開（ＩＰＯ）に向けた公募を開始する。４１７０万株を発行予定で、公募価格は３０．２２元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。 　同社は２０１０年に山東広電新媒体有限責任公司として設立し、１９年に株式会社化して現社名となった。ＩＰＴＶやモバイルメディアプラットフォームサービスを主業務とする。山東広播電視台からライセンスを受け、山東ＩＰＴＶ統合ブロードキャストの運営を行っている。また、モバイルメディアプラットフォームサービスでは地級市、区、県のテレビ局、行政機関向けにモバイルメディア運営ソリューションプランを提供する。２０〜２２年における売上構成は、ＩＰＴＶ事業が９５％以上を占めている。 　ユーザー数は２０年末の１４８２万世帯から２２年末には１６４９万世帯と着実に増えている。同省の常住世帯は２２年末時点で３６６８万世帯となっており、ＩＰＴＶ普及率は４４．９７％となっている。ＩＰＴＶ事業運営者は各省に１つのみ設立することが認められており、山東省では同社が独占状態にある。また、他省のＩＰＴＶ運営者との間で競争関係は存在しない。 　２２年１２月期の売上高は１０億２０８５万元（前期比４．９２％増）、純利益は４億１３９６万元（同５．８７％減）。２３年１〜３月期の売上高は２億４２１８万元（前年同期比４．０７％減）、純利益は１億７２４万元（同６．１０％増）。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）