香港の内装サービス企業、耀高HDの23年3月期通期決算は減収で赤字拡大

 内装サービスを手掛ける耀高HD(01796/香港)が6月9日、2023年3月期通期の業績を発表した。前期に比べて減収となり、赤字が拡大した。  23年3月期通期の売上高は2億587万香港ドルで、前期の2億3220万ドルから11.34%減少した。大型のプロジェクト数が前期に比べて減ったことが減収の要因。一方で、コスト管理が奏功して売上総利益率は前期の4.3%から1.6ポイント上昇して5.9%となった。  一方で、訴訟の和解金支払い700万ドル、法律関連費用の増加、さらには人件費の上昇などにより、その他費用が前期の1263万ドルから2488万ドルと96.93%増加。これにより当期純損益は1866万ドルの赤字となり、前期の402万ドルから赤字が4.64倍に膨らんだ。  当期の経営状況について同社は、新型コロナの影響を受けて香港経済が不安定な状況となる中、内装業界も厳しい状況が続いたと説明。22年の香港におけるビル売買契約数が5万9619件と21年に比べて38%減少し、これに伴い内装のニーズも低下したとしている。また、新型コロナと地政学的問題によるサプライチェーンの混乱、エネルギーコスト上昇、長期的な従業員不足といった問題も発生し、成長の足を引っ張ったとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
内装サービスを手掛ける耀高HD(01796/香港)が6月9日、2023年3月期通期の業績を発表した。前期に比べて減収となり、赤字が拡大した。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-10 20:15