ワインなど酒類流通の美捷滙HD、23年3月期通期はコロナ禍響き赤字拡大の見通し

香港でワインなどの酒類の流通事業を手掛ける美捷滙HD(01389/香港)が6月9日、2023年3月期通期の業績予告を発表し、赤字が拡大する見通しであることを明らかにした。
業績予告によれば、23年3月期の純損益は1500万〜1900万香港ドルの赤字となる見通しで、前期の871万ドルから赤字額が72〜118%増加する。赤字拡大の要因について同社は、3年に及んだ新型コロナ禍により消費者の経済や景気に対する信頼の低下で売上が減少したことに加え、売上総利益率も低下したことを挙げている。
また、19年6月に起きた大規模なデモによって香港を訪れる観光客が減り、回復しないうちに新型コロナの感染爆発が発生、度重なる感染の波によって現地顧客の購買意欲も打撃を受け、経営環境は一層厳しいものになったとした。その中でコストの低減、プロセスの簡素化、作業の自動化、さらにオンライン取引プラットフォームの開発といった取り組みを進めたとしている。
22年3月期通期の売上高は1億7789万ドル(前期比5.93%減)、純損益は871万ドルの赤字(同73.07%の赤字増)。22年4〜9月期の売上高は4121万ドル(前年同期比23.06%減)、純損益は347万ドルの赤字(同72.63%の赤字増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
香港でワインなどの酒類の流通事業を手掛ける美捷滙HD(01389/香港)が6月9日、2023年3月期通期の業績予告を発表し、赤字が拡大する見通しであることを明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-10 20:45