【深センIPO】自動車用液体ホース製品メーカーの重慶溯聯塑膠が13日に公募開始、2501万株発行予定

深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、重慶溯聯塑膠(301397/深セン)が6月13日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2501万株を発行予定で、公募価格は53.27元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は1999年設立の民営企業で、2016年に株式会社化した。自動車用液体ホース、自動車用プラスチック部品の設計、研究開発、製造、販売を主業務としている。主な製品は動力系統用の燃料ホースアセンブリ、蒸発排出ホースアセンブリ、真空ブレーキホースアセンブリ、天窓排水ホース、新エネルギー自動車熱管理システムホースアセンブリ、液体制御部品・固定部品など。長安汽車、上汽GM五菱、BYD、長安フォード、広州汽車、北京汽車、奇瑞汽車など多くのブランドの自動車に同社製品が利用されている。
22年12月期の売上構成は、自動車用蒸発排出ホースアセンブリが47.15%、燃料ホースアセンブリが19.06%、新エネ車熱管理システムホースアセンブリが18.19%、自動車真空ブレーキホースアセンブリが3.12%となっており、新エネ車熱管理システムホースアセンブリの割合が急速に高まっている。20〜22年における同社動力系統ホースアセンブリ製品の中国自動車市場シェアは10%程度だ。
同社は高い技術力、品質管理力、中国国内の大手自動車ブランドを顧客に持つこと、現代的な管理による低コストな生産、中国の自動車産業で重要な地位にある重慶市に本社を構えることなどを強みとする一方で、海外の大手企業に比べて経営規模、生産能力の点で劣ることがボトルネックとなっている。
22年12月期の売上高は8億4918万元(前期比17.00%増)、純利益は1億5300万元(同37.44%増)。23年3月期の売上高は2億2137万元(前年同期比19.95%増)、純利益は3504万元(同8.79%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、重慶溯聯塑膠(301397/深セン)が6月13日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2501万株を発行予定で、公募価格は53.27元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,ipo,301397,sz
2023-06-12 16:45