【深センＩＰＯ】紙袋など紙包装製品の福建南王環保科技、初値は公開価格を１５．６７％上回る２０．３元

　紙包装製品メーカーの福建南王環保科技（３０１３５５／深セン）が６月１２日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格１７．５５元に対し、初値は１５．６７％高い２０．３０元だった。終値は同２３．５３％高の２１．６８元だった。 　同社は２０１０年設立の民営企業で、１６年に株式会社化した。環境に優しい紙袋や食品包装などの紙製品の研究開発、製造、販売を主業務としている。製品は主にファストフード店、アパレルショップ、スーパーマーケットやデパート、ドラッグストアなどで使用される取っ手付きの紙袋、ファストフード店の小型紙袋やハンバーガー包装紙、紙カップ、紙ストローなど。ケンタッキー・フライド・チキンやマクドナルド、スターバックスコーヒー、ユニクロ、ナイキ、アディダスを始めとする国内外の著名ブランドで同社の製品が利用されている。２０〜２２年における売上高ベースの中国国内紙製品包装市場シェアは０．３５％前後だ。 　２２年１２月期の売上高は１０億５３６０万元（前期比１１．８６％減）、純利益は７５５１万元（同１０．１２％減）。２３年１〜３月期の売上高は２億４５８０万元（前年同期比３．４３％減）、純利益は１７３６万元（同１．２０％増）。 　新規上場に伴い調達予定の６億２６８０万元（約１２２億円）は、約６２％の３億８８５３万元を年産２２億４７００万個のグリーン環境保護製品スマート工場建設プロジェクトに、約４０％の２億３８２６万元を紙製品包装生産・販売プロジェクトに用いる。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）