【香港ＩＰＯ】皮膚病に特化したバイオ製薬会社の科笛集団、初値は公開価格を０．２３％下回る２１．８香港ドル

　皮膚病治療を専門とするバイオ製薬会社、科笛集団（０２４８７／香港）が６月１２日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格２１．８５香港ドルに対し、初値は０．２３％低い２１．８０ドルだった。終値は同０．４５％高の２１．９５ドルだった。 　同社は２０１９年設立で、江蘇省無錫市に本社を構える。皮膚病治療およびケア分野に特化し、局部脂肪堆積管理薬、毛髪関連疾患の治療およびケア、皮膚病治療およびケア、表皮麻酔などのバイオ薬品の研究開発を行っている。脂肪堆積解消に用いる組み換えコラゲナーゼ注射液ＣＵ−２０４０１を中心製品に計９種類の薬品の研究開発を進めている。目論見書発行時点で開発に成功した、あるいは発売認可を受けた主力製品はない。毛髪疾患治療・ケア薬、皮膚病治療・ケア薬各１種類が２３年内に新薬承認申請を行ない、２４年内の発売開始を計画している。 　２２年１２月期の売上高は１１３６万人民元（前期比５．５８倍）、純損益は５億５５８３万元の赤字（同７３．９３％の赤字増）。 新規上場に伴い調達予定の４億１２９０万香港ドル（約７３億円）は、約４５％を主力製品であるＣＵ−２０４０１の臨床開発や登録・届出費用および承認後の研究開発などの費用に、約２２％を他の主要製品２種類の研究開発活動費用に、約１８％を開発候補薬の研究開発活動費用に、約１０％を製品ラインナップ拡充のための技術開発・業務開発費用に、約５％を運営資金の補充に用いる。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）