【上海IPO】各種コネクター製造の四川華豊科技が14日に公募開始、6915万株発行予定

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、四川華豊科技(688629/上海)が6月14日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。6915万株を発行予定で、公募価格は9.26元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。  同社は1958年に設立した華豊無線電器材廠を前身として1994年に設立し、2020年に株式会社化した。光、電気コネクターおよびケーブルユニットの研究開発、製造、販売を主業務とする。製品は通信、航空、宇宙、船舶、防衛装備、電子設備、原子力発電、新エネルギー自動車、軌道交通などの分野に広く用いられている。宇宙航空分野では発車システムやロケットシステムを始めとする様々なシステム向けの製品を提供し、通信分野では華為技術(ファーウェイ)、中興(ZTE)、ノキアなど国内外の大手企業と提携関係を持つ。  また、新エネルギー分野では車載用高圧コネクタおよびワイヤーハーネス、充電ソケットコネクターなどを開発しており、BYD、上汽通用五菱などのサプライヤー資格を取得している。このほか、国際電気標準会議(IEC)のTC48/SC48D(電気電子機器の機械的構造)技術委員会の中国国内窓口機関を担当するなど、関連の国家規格、国際規格の制定にも積極的に関わっている。  22年12月期の売上構成は、防衛・宇宙航空向け製品が41.47%、通信向け製品が37.25%、工業向け製品が19.96%。約半数が華南地域向けで、約2%ながら海外向けの売上もある。通信分野では、22年におけるバックプレーンコネクターの中国国内シェアは5%以上とみられる。また、21年の軌道交通向け機関車関連コネクター市場シェアは約28%となっている。  22年12月期の売上高は9億8398万元(前期比18.36%増)、純利益は9656万元(同31.82%増)。23年1〜3月期の売上高は1億7830万元(前年同期比20.11%増)、純利益は1114万元(前年同時期は434万元の赤字)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板への上場を目指す、四川華豊科技(688629/上海)が6月14日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。6915万株を発行予定で、公募価格は9.26元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-13 18:15