【深センIPO】継電器メーカーの浙江美碩電気科技が15日に公募開始、1800万株発行予定

深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、浙江美碩電気科技(301295/深セン)が6月15日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1800万株を発行予定で、公募価格は37.4元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2007年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。継電器および流体用電磁弁の研究開発、製造、販売を主業務とし、汎用継電器、自動車用継電器、磁気的ラッチング継電器、通信用継電器などが主力製品。家電製品、スマート家具、自動車製造、スマートメーター、工業制御、通信設備などの分野で利用されており、美的集団、TCL、ハイアール、グランツなどの家電、自動車電子分野の著名企業を顧客に持つ。また、中国国内のほか、米国やドイツ、EUの各種製品認証を取得している。
22年12月期の売上構成は、汎用系電気が84.63%、自動車用継電器が3.21%、流体電磁弁が5.94%、磁気的ラッチング継電器が5.58%となっている。地域別の売上は、華南地域が54.57%、華東地域が27.96%と大部分を占めており、海外向けは6.21%。21年における、継電器製品の世界市場シェアは1.04%で、19年の0.82%、20年の0.93%から徐々にシェアを拡大している。19年および20年には、浙江省の家電向け汎用継電器市場シェア1位となった。
美的集団などの大手企業と長期的な提携関係を持つなど、良好な顧客資源を持っていること、設計、生産、テストの各セクションで自動化生産体制を整えていること、積極的に新製品を開発していることなどを強みとする一方で、工場の規模が小さく生産能力が限られていること、人材群や研究開発投資が不足していることなどが課題となっている。
22年12月期の売上高は5億3707万元(前期比6.97%減)、純利益は6570万元(同1.79%減)。23年1〜3月期の売上高は1億1793万元(前年同期比6.52%減)、純利益は1212万元(同21.18%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、浙江美碩電気科技(301295/深セン)が6月15日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1800万株を発行予定で、公募価格は37.4元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-14 23:30