【深センＩＰＯ】風力発電用固定部品の湖南飛沃新能源科技、初値は公開価格を１．１７％下回る７１．６５元

　湖南飛沃新能源科技（３０１２３２／深セン）が６月１５日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格７２．５０元に対し、初値は１．１７％低い７１．６５元だった。終値は同４．００％安の６９．６０元だった。 　同社は２０１２年設立の民営企業で、１６年に株式会社化した。高強度固定部品の研究開発、製造、販売を主業務としている。主に風力発電設備向けのほか、工作機械、軌道交通、船舶、航空、自動車などの分野にも高強度の固定部品を提供している。主な顧客は中車株州、明陽智能、時代新材、特変電工新能源、国家電投などで、国内外の多くの大型風力発電プロジェクトで同社の部品が用いられている。１９年における風力発電ブレード固定用埋め込みナットの世界シェアは７０％以上で、風力発電向け固定部品全体の世界市場シェアは４．７１％。 　２２年１２月期の売上高は１３億４０２４万元（前期比１８．６６％増）、会社株主に帰属する純利益は８９８６万元（同１４．９１％増）。２３年１〜３月期の売上高は２億７７６４万元（前年同期比３．１５％増）、会社株主に帰属する純利益は２０７３万元（同１４．１２％減）。 　新規上場に伴い調達予定の５億５７１０万元（約１１０億円）は、約５７％の３億２０１６万元を風力発電用高強度固定部品生産ライン建設プロジェクトに、約２１％の１億１６９４万元を非風力発電高強度固定部品生産ライン建設プロジェクトに、約１３％の７０００万元を工場の購入に、約９％の５０００万元を流動資金の補充に用いる。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）