【深センIPO】ポリスチレン材料メーカーの恵州仁信新材料が19日に公募開始、3623万株発行予定

深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、恵州仁信新材料(301395/深セン)が6月19日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3623万株を発行予定で、公募価格は26.68元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2011年設立の民営企業で、18年に株式会社化した。ポリスチレン新材料の研究開発、製造、販売を主業務としており、光学ディスプレイ、家電製品、日用品、包装などの分野で幅広く用いられている。年産30万トンと中国国内では比較的大きな生産、販売規模を持ち、高い技術レベルで業界をリードするとともに、衝撃に強いポリスチレン樹脂生産能力を持つ企業として市場における大きな影響力を持つ。ディスプレイ分野ではTCL、康佳など、冷蔵庫分野では美的など、LED照明分野ではフィリップスなどの大手メーカーを顧客に持っている。
22年12月期の売上構成は、透明ポリスチレン(GPPS)が71.44%、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)が28.56%となっており、GPPSでは汎用品が約4割、拡散板用が約4割、導光板用が約2割。現在8種類の型番のGPPS製品と1種類のHIPS製品を手掛けており、特にGPPS製品はカバーする分野が広いこと、優れた材料の配合と工程により高品質な製品を提供できること、原料の供給体制が安定していること、中国7大石油化学基地の1つである広東省恵州市に本社を構えていることなどを強みとする一方で、海外のリーディングカンパニーに比べると設備の規模、ハイエンド製品の開発、製品のラインナップといった面で大きく差を開けられているほか、経営規模が小さいこと、さらなる発展に向けた人材不足がボトルネックとなっている。
22年12月期の売上高は24億4132万元(前期比43.81%増)、純利益は9406万元(同29.85%減)。23年1〜3月期の売上高は4億7191万元(前期比16.28%減)、純利益は1543万元(同45.74%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、恵州仁信新材料(301395/深セン)が6月19日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3623万株を発行予定で、公募価格は26.68元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,ipo,301395,sz
2023-06-16 18:15