【上海IPO】MEMS慣性センサー開発の安徽芯動聯科微系統が19日に公募開始、5521万株発行予定

 上海証券取引所の科創板への新規上場を目指す、安徽芯動聯科微系統(688582/上海)が6月19日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。5521万株を発行予定で、公募価格は26.74元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。  同社は2012年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。ジャイロスコープ、加速度計などシリコン基板の微小電気機械システム(MEMS)慣性センサーや研究開発、テスト、販売を主業務としており、製造を外部に委託するファブレス経営方式を採用している。長きに渡り高性能MEMS慣性センサーの自主開発に取り組んでおり、その重要な性能指標は世界の先進レベルに達している。製品は飛行体、自動車、船、ロボット、衛星、石油探査、レーダーなどさまざまな分野で用いられている。  22年12月期の売上構成は、MEMSジャイロセンサーが80.70%、MEMS加速度計が6.04%、慣性測定ユニットが4.36%、技術サービスが8.91%となっている。製品の主要性能は世界先進レベルに達している一方で、業界におけるブランド認知度や影響力がハネウェアやADIといった世界の慣性センサー市場シェアの半分近くを占めるリーディングカンパニーに比べるとシェアがかなり低く、経営規模も小さい。また、自前のシリコンウエハー生産ラインを持たず、生産能力の面でも世界の大手メーカーに及ばない。技術や製品の開発能力を強化することで製品やブランドの影響力を高め、市場規模を拡大して、激化する市場競争での生き残りを目指す。  22年12月期の売上高は2億2685万元(前期比36.58%増)、純利益は1億1660万元(同41.16%増)。23年1〜3月期の売上高は1120万元(前年同期比0.02%減)、純損益は581万元の赤字(同2.23倍の赤字増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板への新規上場を目指す、安徽芯動聯科微系統(688582/上海)が6月19日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。5521万株を発行予定で、公募価格は26.74元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-16 19:45