【深センIPO】リチウムイオン電池構造部品の無錫市金楊新材料が19日に公募開始、2061万株発行予定

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、無錫市金楊新材料(301210/深セン)が6月19日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2061万株を発行予定で、公募価格は57.88元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。  同社は1998年設立の民営企業で、2018年に株式会社化した。リチウムイオン電池精密構造部品および材料の研究開発、製造、販売を主業務としており、主な製品は電池封入ケース、安全弁、ニッケル導体材料などとなっている。長期にわたり電池業界に高い精密度と一致性、安全性を備えた電池精密構造部品・材料を提供してきた。これまでにLG化学、パナソニック、サムスンSDI、BYDなどのリチウムイオン電池大手、億緯リチウム能、力神電池、比克電池など中国国内の大手電池メーカーと提携関係を築いてきた。  22年12月期の売上構成は、電池封入ケースが43.06%、電池用安全弁が13.89%、ニッケル導体材料が36.63%となっている。ニッケル導体材料は国家規格の要求を超える精度を実現し、20年におけるニッケル導体材料市場シェアは26.82%と業界内で高い認知度と市場シェアを確保している。大手メーカーを数多く顧客に持っていること、優れた技術研究開発力を持っていること、リチウムイオン電池を製造する上で重要な製品を多元的に取り扱っていること、大規模な生産能力を持つことなどを強みとしている。  22年12月期の売上高は12億2940万元(前期比3.96%増)、純利益は1億2484万元(同26.81%減)。23年1〜3月期の売上高は2億2518万元(前年同期比27.91%減)、純利益は1361万元(同44.44%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、無錫市金楊新材料(301210/深セン)が6月19日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2061万株を発行予定で、公募価格は57.88元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-17 16:30