中国織材ＨＤ、２３年１〜６月期は紡績市場低迷で大幅な減益ないしは赤字転落の見通し

　中国江西省の紡績企業、中国織材ＨＤ（０３７７８／香港）が６月１６日、２０２３年１〜６月期の中間決算予告を発表し、純利益が著しく減少する見通しを示した。 　公告によると、同社は２３年１〜５月期の売上高が３億５８００万人民元、純損益が約９００万元の赤字にとなったことから、１〜６月期の中間決算について前年同時期の売上高６億９７００万元、純利益３３６５万元から大幅に業績が悪化し、大幅な減益、さらには赤字転落の可能性があるという。 　大幅な減益見通しの主な原因について同社は、市場環境の悪化により前年同時期に比べて糸製品の販売量が減少したほか、原料コストの低下を上回る製品の売価低下によって売上総利益率も低下したことを挙げている。今年１〜５月の紡績・アパレル製品需要は総じて低調で、中国の紡績業市場は厳しい状況にあると評した。 　同社は２０１１年に香港メインボードにした持株会社で、子会社の江西金源紡績有限公司や江西華春色紡科技発展有限公司を通じてポリエステル糸、ポリエステル・綿混合糸、スパンレーヨン糸などの紡績製品を生産している。２２年１２月期通期の売上高は１３億１８１３万元、純損益は１２５６万元の赤字（前期は２億４３９万元の黒字）。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）