【上海IPO】電気設備検査測定サービスの西安高圧電器研究院、初値は公開価格を56.92%上回る22.22元

電気設備検査測定サービスを手掛ける西安高圧電器研究院(688334/上海)が6月19日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格14.16元に対し、初値は56.92%高い22.22元だった。終値は同46.40%高の20.73元だった。
同社は2001年設立の国有企業で、21年に株式会社化した。電気分野の検査測定、計量、認証、技術コンサルティングサービスの提供、関連技術の研究、規格の制定・改定などを主業務としている。検査測定サービスでは、高圧スイッチ、碍子、避雷器、コンデンサー、変圧器、電子・電力設備、低圧電器などの各種送電、変電、配電設備をカバーしている。21年の中国電力検査測定機関の営業収入に占める同社の割合は4.65%となっており、電力検査分野で一定のシェアを確保している。
22年12月期の売上高は5億2112万元(前期比16.54%増)、純利益は1億3035万元(同59.83%増)。23年1〜3月期の売上高は1億3564万元(前年同期比58.28%増)、純利益は3482万元(同3.54倍)。
新規上場に伴い調達予定の9億1000万元(約180億円)は、約8%の6834万元をグリーン電気装備重要技術研究プロジェクトに、約10%の8975万元を送配電設備技術公共サービスプラットフォーム建設プロジェクトに、約23%の2億644万元を電力システムの新型電気設備および新たなニーズに立脚した検査測定能力向上プロジェクトに、約9%の7905万元を新エネルギーシステムの電気設備検査能力づくりプロジェクトに、約17%の1億5719万元を送配電産業先進計量測定イノベーションセンター建設プロジェクトに、約5%の4270万元を新型環境保護変圧器重要技術研究・検査測定拠点建設プロジェクトに、約30%の2億6651万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
電気設備検査測定サービスを手掛ける西安高圧電器研究院(688334/上海)が6月19日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格14.16元に対し、初値は56.92%高い22.22元だった。終値は同46.40%高の20.73元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-19 20:30