【上海ＩＰＯ】ミサイル固体燃料エンジン関連製品の江西科軍工業集団、初値は公開価格を２５．６７％上回る５４．８８元

　ミサイルなどの固体燃料エンジン関連製品メーカーの江西科軍工業集団（６８８５４３／上海）が６月２１日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格４３．６７元に対し、初値は２５．６７％高の５４．８８元だった。終値は同１６．０５％高の５０．６８元だった。 　同社は２００７年設立で、１６年に株式会社化した。ミサイル（ロケット弾）固体燃料エンジン動力・制御製品および、弾薬装備の研究開発、製造、販売を主業務とする。製品の大部分は軍用品で、少量ながら防雹・増雨弾などの民間用製品の製造も行っている。２２年末時点で、国家重点プロジェクト７項目を含む４０項目以上の製品の研究製造任務を請け負っており、その８０％以上は現役の主力装備に用いる主用弾薬またはその重要部品である。 　２２年１２月期の売上高は８億３７２２万元（前期比２４．５０％増）、純利益は１億１３０７万元（同４８．２３％増）。２３年１〜３月期の売上高は１億４５５８万元（前年同期比２．３５倍）、純利益は１１２０万元（前年銅器は７７８万元の赤字）。 　新規上場に伴い調達予定の７億５０００万元（約１４８億円）は、約４４％の３億２９００万元を生産経営拠点の総合開発プロジェクトに、約２６％の１億９６００万元を製品・技術研究開発費用に、３０％の２億２５００万元を流動資金の補充などに用いる。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）