船舶リースの栄豊億HD、23年3月期通期は赤字転落の見通し

香港の船舶リース会社、栄豊億HD(03683/香港)が6月23日、2023年3月期通期の業績予告を発表し、赤字に転落する見通しを示した。
業績予告によると、23年3月期通期の純損益は約1070万米ドルの赤字となり、黒字だった前期の約2470万ドルから赤字に転落する。
赤字転落の要因について同社は、所有する船舶の23年3月31日における公正価値が低下したほか、工場・設備の減損損失引当金を約820万ドル計上したこと、船舶の1日あたりの平均リース収入が減少したこと、燃料費控除の減少、前期に計上した減損損失の戻入に伴う船舶減価償却費の増加などを挙げている。
同社は2010年設立で同年に香港メインボードに上場した。ドライバルク船のリースを手掛けており、所有する船の総輸送力は約32万トン。
22年3月期通期の売上高は2156万ドル(前期比73.13%増)、純利益は2469万ドル(前期は313万ドルの赤字)。22年4〜9月期の売上高は1079万ドル(前年同期比5.03%増)、純利益は144万ドル(同90.09%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
香港の船舶リース会社、栄豊億HD(03683/香港)が6月23日、2023年3月期通期の業績予告を発表し、赤字に転落する見通しを示した。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-23 20:45