【深センIPO】リチウム電池溶媒メーカーの山東海科新源材料科技が27日に公募開始、5574万株発行予定

深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、山東海科新源材料科技(301292/深セン)が6月27日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。5574万株を発行予定で、公募価格は19.99元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2002年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。炭酸エステル系のリチウムイオン電池溶媒、ハイエンドなプロピレングリコール、イソプロピルアルコールなどのファインケミカル製品の研究開発、製造、販売を主業務としている。中国における医薬品原料として使用可能なプロピレングリコール、イソプロピルアルコールの主要メーカーであり、これまで輸入に依存してきた中国市場での国産品置き換えに貢献している。
また、リチウムイオン電池電解液溶媒では天賜材料、BYD、国泰華栄、中業ガラス、韓国天宝など国内外の著名メーカーを顧客に持っている。20年におけるリチウムイオン電池電解液溶剤の世界市場シェアは30%で業界をリードしている。22年12月期の売上構成は、炭酸エステル系製品が74.15%、プロピレングリコールが18.90%となっている。
同社は研究開発能力の高さ、充実した製品体系と高い性能、優れた顧客資源と高いブランド知名度、環境保護や安全な生産に向けた管理体制の充実といった強みを持っている。一方で、急速に拡大する市場に対し生産能力が不足しつつあることが課題となっており、新規上場による資金調達で生産能力の拡大を目指す。
22年12月期の売上高は30億2920万元(前期比1.41%減)、純利益は2億7708万元(同54.39%減)。23年1〜3月期の売上高は7億7315万元(前年同期比18.16%減)、純利益は1877万元(同93.53%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、山東海科新源材料科技(301292/深セン)が6月27日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。5574万株を発行予定で、公募価格は19.99元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-26 14:30