【北京IPO】層状金属複合材料の西安天力金属複合材料が27日に公募開始、1300万株発行予定

北京証券取引所への上場をめざす、西安天力金属複合材料(873576/北京)が6月27日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1300万株を発行予定で、公募価格は9.35元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2003年設立で、19年3月に株式会社化した。西北有色金属研究院傘下である西部金属材料(002149/深セン)の子会社で、チタン、ジルコニウム、銀、銅、アルミニウム、ニッケルなどを用いた層状金属複合材料の研究開発、製造、販売を主業務としている。化学工業、冶金、電力、環境保護、航空宇宙、新エネルギー、洋上プロジェクトなどの分野で同社の製品が幅広く利用されており、宝色股フェン、江蘇中聖、森松重工、米GE、L&Tなど国内外の大型設備企業と取引関係を持つ。
22年12月期の売上比率は、チタン・鋼複合板が73.45%、ステンレス・鋼複合板が5.77%、ジルコニウム・鋼複合板が12.89%、ニッケル・鋼複合板が2.56%、銅・鋼複合板が1.44%、銀・鋼複合板が2.48%などで、90%以上が中国国内向けの販売となっている。17〜21年における中国の非鉄金属爆破作業向け複合材料市場シェアが20〜30%となっており業界トップだ。
西北有色金属研究院に流れを汲む約半世紀に渡る技術的な蓄積、製品の品質の高さ、ブランド知名度の高さなどを強みとする一方で、原子力発電、湿式冶金、新エネルギー、半導体といった分野の急速な発展に見合った生産能力の増強が大きな課題となっている。
22年12月期の売上高は6億3887万元(前期比27.02%増)、純利益は7318万元(同66.81%増)。23年1〜3月期の売上高は1億5102万元(前年同期比11.41%増)、純利益は1204万元(同17.75%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
北京証券取引所への上場をめざす、西安天力金属複合材料(873576/北京)が6月27日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1300万株を発行予定で、公募価格は9.35元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-26 16:00